アメリカ(コロラド州ボルダー学区)の小学校

最終更新:2018年9月

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はじめに

 アメリカ(コロラド)の公立小学校は,1年生から5年生(最終学年)の全ての授業がグループ学習式で,先生と生徒,生徒と生徒のコミュケーションが活発な,「学びの共同体」式の授業を目指していると思います.

 教室内には,様々な分野の本がカテゴリ毎に置いてあり,すぐに本を手にとって見ることができる環境になっています.また,寝転がって本を読める休める場所もあります.

 今後,各国とも,知識偏重型の教育ではなく,OECD(経済協力開発機構)の提唱する「生きる力」を培う教育が重視されていくものと思われます.これは,私の理解では,基礎的な知識・技能を結びつけ,自分の意見をまとめ(発想・論理的思考力),伝え(表現,コミュニケーション),異なる意見を聞く(多様性の許容・協働性)ことで,問題解決力を培い,自分の意思を伝える能力を培う教育です.

 このような能力は,学校という組織でないと身につきにくいものであり,「シンギュラリティ」を迎え,近い将来に,人工知能により個人に最適化された教育が行われる時代における学校の存在意義かと思います.

 

教科書

 州の指針はありますが(州は日本では都道府県ではなく,EU加盟国の国家に近い感じ),教科書がない州が多いそうです.

 

出欠

 休む時は朝に学校の出欠連絡専用電話(Attndence Line)に電話を入れるか,学校のホームページから届け出ます.

 朝生徒が出席していていなくて,かつ保護者から attendance line 連絡がないと自動メッセージで確認の連絡(登録した電話番号)があります.

 家族旅行(海外旅行)などで休むのは基本的に自由です(事前に欠席の連絡が必要です).

 

授業

 基本的に担任の先生が担当します.音楽,PE(Physical Education 体育),アートは専門の先生が担当します.

 国語(英語)は生徒の理解度によって複数のグループに分けられ,それぞれ先生がつきます.

 数学は進行度が早い生徒は TAG (Talented And Gifted)専用のクラスで授業を受けることができます.TAG サービスを受ける能力があるかどうかは担任の先生に判断され,保護者の承認が必要になります.

 授業はグループ毎に一緒に参加する形で行われます.子どもたちが授業に参加しやすい机や椅子などの家具は,担任の先生によって配置や配色が大きく異なります.1人1人の教員の権限が強い感じです.

 

クラスの雰囲気

 休み時間に疲れた子が休めるクッション,遊べるバウンスボールとかも置いてあります.

 様々な分野の本が教室にカテゴリー毎に整理されて置いてあります.授業中や休み時間などでに,いつでも本を手にとって確認できる環境にあります.

 

先生との連絡・Friday Folder

 毎週金曜日に "Friday Folder" の中に連絡事項や追加の宿題が入ってきます.翌週月曜日に Friday Folder を返します.

 一般的な連絡は email で行います.

 

面談

 毎年2回面談可能な日が設定されます.1回目の面談は必須,2回目は任意(先生から必要と判断された場合と希望者のみ)です.

子どもも一緒に面談しても良い(三者面談)場合が多いです.

 

Year Book イヤーブック

 毎年学校年度の終わりに Year Book が販売されます(希望者のみ).全学年・全クラスの写真集のような感じです.

 日本の「卒業アルバム」に近い感じですが,全学年・クラス・生徒全向けです.卒業生用の「卒業アルバム」はありません.

 

問題行動・いじめ

 学校でいじめや暴力など何か問題が生じると,すぐに保護者が校長先生から呼び出されます(私もこどもが暴力的な言葉を使ったと校長先生から呼び出されたことがあります.念のため娘に通訳に入ってもらいました.).

暴力や大麻(州では合法であっても学校内で禁止されている麻薬の摂取)問題を起こすと,停学になることが多いと思います.

 こども・保護者が問題を解決できないと,義務教育の公立学校においても,そのこどもは退学になります.その場合,保護者はこどものために新しい学校を見つけるか,あるいは自分で教育する(家庭教育)ことになります.

このように,学校では問題が大きくなるのを事前に防ぐシステムができています.これは日本の学校システムも見習うべきと思います.

 

アメリカの小学校 Elementary School